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会社設立・Web活用

会社設立前後のドメイン取得・ホームページ・法人メール

会社設立の準備では、登記や銀行口座、名刺づくりに目が向きがちです。その段階で一緒に考えておきたいのが、ドメイン・ホームページ・法人メールです。長く使えるドメインを先に決め、その名前で事業案内と連絡先をそろえると、営業を始めた後の変更を減らせます。本記事では、これから会社を設立する方や、創業直後でWeb担当者がいない方に向けて、準備の順番と運用のポイントを解説します。

執筆・編集:おまかせシステムズ

パソコンとタブレットを見ながらWebサイトやメールの準備について相談する担当者

ドメイン・ホームページ・法人メールは、まとめて考える

ドメインは、インターネット上で自社を案内するための名前です。たとえば「example.jp」を使えば、ホームページを「https://example.jp/」、問い合わせ用メールを「info@example.jp」にそろえられます。名刺、見積書、請求書、SNS、各種サービスへの登録で使う、事業の共通の連絡先になります。

ただし、ドメインを取得するだけでホームページやメールが使えるわけではありません。Webサイトを公開する場所とメールサービスを用意し、DNSという仕組みで接続先を設定します。ドメインの登録会社、Webサイトの運営会社、メールの提供会社を、すべて同じにする必要はありません。

後からドメインを変更すると、取引先への連絡、印刷物の差し替え、各種アカウントの登録変更が発生します。Webサイトでは旧URLから新URLへの転送など、検索エンジンに移転を伝える作業も必要です。事業が動き始める前に、長く使える名前と管理方法を決めておく価値はここにあります。

会社設立時にそろえたい3つの役割
準備するもの役割最初に決めること
ドメインWebサイトとメールで共通して使う名前長く使える表記、登録者、管理担当者
ホームページ事業内容や連絡先を確認できる公式窓口掲載する情報、公開時期、更新の依頼先
法人メール自社ドメインを使う事業用の連絡先利用人数、代表アドレス、認証と管理方法

会社名を確定する前に、商号・商標・ドメインを確認する

会社名の登記、商品やサービスの名前を守る商標、インターネット上のドメインは、それぞれ別の制度です。会社を登記できることや、希望のドメインが空いていることだけでは、その名前を事業で使う際に他者の権利と衝突しないとは判断できません。

法務省は、既に登記されている会社と商号が同じで、かつ本店の所在場所も同じ場合には登記できないと案内しています。これとは別に、J-PlatPatで同じ・似た商標を確認し、希望するドメインの空き状況も調べましょう。ロゴや名刺を作る前に、この3点をまとめて確認すると手戻りを減らせます。

商標は文字の一致だけでなく、読み方や使用する商品・サービスも関係します。検索方法によって見落としが生じるため、似た名称が見つかった場合や判断に迷う場合は、弁理士などの専門家に確認してから名称を固めましょう。

名称候補ごとの確認事項

  • 商号:登記予定の所在地と会社名で、既存の会社との重複を確認する
  • 商標:表記、読み方、提供する商品・サービスの分野を確認する
  • ドメイン:空き状況に加え、口頭で伝えやすく入力しやすい表記かを確認する

.co.jpは会社設立前でも仮登録を検討できる

日本で登記する会社なら、.co.jpは候補の一つです。JPRSは、組織設立前や登記手続中でも利用できるドメイン名の仮登録制度を設けています。.co.jpの仮登録期間は6カ月で、その期間内に会社を設立し、本登録の手続きを完了することが必要です。登記完了まで何も準備できないわけではありません。

個人事業主は.co.jpの登録対象ではありません。一方、汎用の.jpは日本国内に住所を持つ個人・団体・組織が登録できます。会社形態、設立予定日、今後使いたい名前をもとに選び、仮登録する場合は指定事業者に申請条件と本登録の期限を確認しましょう。

希望する文字列が取得済みでも、高額なドメインの購入を急ぐ必要はありません。事業内容を表す短い語を加えるなど、無理のない候補を検討できます。大切なのは、ブランドとして使い続けられ、他者と混同されにくく、更新費用も継続して負担できることです。

ホームページは、事業の確認に必要な情報から小さく公開する

設立時に大規模なホームページを完成させる必要はありません。最初は1ページでも、誰が、どのようなサービスを、どの地域のお客様に提供するのかが分かり、問い合わせ先が見つかれば、営業や紹介の際に案内できます。

会社設立前に公開する場合は、設立準備中であることと現在の運営主体を明記し、既に法人として営業しているような誤解を招かない表示にします。登記が完了したら、正式な会社名、所在地、連絡先、メール署名などをそろえて更新しましょう。

ホームページの役割は、きれいな画面を見せることだけではありません。商談相手や応募者が、事業内容と連絡先を自分で確認できる場所を作ることです。仮の文章や古い住所を残さず、公開後に誰が情報を直すかまで決めておくと運用が続きます。

最初のホームページに載せたい情報

  • 事業内容、対象のお客様、対応エリア
  • 会社・事業者の情報と、設立準備中か設立済みかが分かる説明
  • サービスの内容、相談から依頼までの流れ、提示できる料金や実績
  • 問い合わせ方法と、取得する個人情報の取り扱い

SEOでは、取得日の早さより公開する情報と継続的な更新が大切

ドメインを早く取得して保有するだけで、検索順位が上がると考えるのは適切ではありません。早めに準備する実務上の利点は、自社の事業情報を公開し、検索エンジンに発見される機会を作り、検索データを見ながら内容を改善し始められることです。

まずは会社名やサービス名で探した人に役立つ内容を用意し、ページのタイトル、説明文、内部リンクなどを整えます。公開後はSearch Consoleで検索状況を確認し、よくある質問や実績を追加していきましょう。サイトマップの送信だけで検索への掲載や順位が保証されるわけではありません。

Webサイトを作り直す場合も、ドメインとURLを維持できれば、お客様に案内している住所を変えずに済みます。公開場所の変更とドメインの変更を分けて考え、長く使う主ドメインに情報を積み上げていくことをおすすめします。

法人メールは、アドレス作成と送信元認証をセットで準備する

本記事でいう法人メールは、info@example.jpのように、自社の独自ドメインを使う業務用メールです。担当者が変わっても代表の窓口を維持しやすく、対応するメールサービス間で移行すれば、対外的なメールアドレスを使い続けられます。ただし、過去メールの移行や切り替え時の送受信には別途準備が必要です。

営業、採用、取引先への登録で無料メールを広く案内してから変更すると、相手への周知や各種サービスの登録変更が増えます。これから対外連絡を始める段階なら、ホームページと同じドメインでメールも準備しておくと、この手間を抑えられます。

開設時には、アドレスを作るだけでなく、受信先と送信元認証を設定します。Googleは個人用Gmail宛ての送信者にSPFまたはDKIMを求め、大量送信者にはSPF・DKIM・DMARCを求めています。規模にかかわらず3方式を設定することも推奨しています。認証はなりすまし対策や迷惑メール判定の低減に役立ちますが、受信トレイへの到達を保証するものではありません。

法人メールの開設時に確認するDNS設定
設定役割確認すること
MX受信メールの配送先を指定する利用するメールサービスが指定した値になっているか
SPFドメインから送信できるサーバーを示すメール、フォーム、配信サービスなど正規の送信元を含めているか
DKIM電子署名で送信ドメインやメールの改ざんを検証するDNSの公開鍵登録と、メールサービス側の署名が有効か
DMARC表示上の送信元と認証ドメインの整合性を確認し、失敗時の扱いを示す正規メールの認証状況をレポートで確認しながら運用できるか

問い合わせフォームも含めて、送受信と管理権限を確認する

メールの送信元は、社員が使うメールソフトだけとは限りません。ホームページの問い合わせフォーム、予約通知、請求書サービス、メール配信ツールなども洗い出します。これらを確認せずに認証設定を変えると、正規の通知が届かなくなることがあります。

DMARCは、まずレポートで正規の送信元を把握し、設定漏れを直したうえで、不審なメールを隔離・拒否する方針へ段階的に進めます。最初から一律に拒否する設定を入れるのではなく、利用するサービスの手順に沿って調整しましょう。

代表アドレスのinfo@や請求窓口のbilling@は、担当者が交代しても対応できるグループや共有メールボックスとして設計すると便利です。共有するのは業務の窓口であり、管理者のパスワードではありません。個別のアカウントと必要な権限を用意し、多要素認証も設定します。

利用開始前の確認

  • 社外への送信、返信、添付ファイルの送受信を確認する
  • 問い合わせフォームの通知と自動返信が届くか確認する
  • 転送や共有アドレスを使う場合は、その経路でも受信できるか確認する
  • 管理者、復旧方法、入退社時のアカウント追加・停止の担当者を決める

ドメインは取得後の名義・更新・復旧方法まで管理する

ドメインは、一度料金を払えば永久に使えるものではありません。継続して使うには更新が必要です。失効すればホームページとメールの両方に影響し、各種サービスからのパスワード再設定メールも受け取れなくなるおそれがあります。

制作会社に取得や管理を依頼する場合も、誰が登録者になり、契約終了時にどのように引き継げるかを確認してください。ICANNも、第三者に登録を任せると、その第三者の連絡先で登録されている場合があると案内しています。会社が使い続ける権利と管理の手順を明確にすることが大切です。

設立前に創業者が契約した場合は、設立後の登録情報や契約・請求先の変更手続きを確認し、会社として管理できる状態に整えます。登録者変更と他社への移管には個別の条件があるため、同じ日にまとめてできる前提で進めず、利用中の事業者に順序を確認しましょう。

取得した日に整えたい管理項目

  • 登録者、契約先、DNSの管理先、更新期限を台帳に残す
  • 自動更新を設定し、支払方法と更新通知先を定期的に確認する
  • 管理アカウントに多要素認証を設定し、利用できる場合は移管ロックも使う
  • そのドメインのメールが止まっても使える復旧用の連絡先を用意する
  • DNS設定の控えと、担当者不在時の引き継ぎ・復旧手順を残す

会社設立前後に進める準備の順番

名称候補の確認、ドメイン確保、ホームページとメールの準備、設立後の情報更新、という順に進めると整理しやすくなります。Webサイトとメールは、主ドメインを決めた後に並行して準備できます。下表は一般的な進め方で、設立予定日や登録条件に合わせて調整してください。

設立前後の準備と確認ポイント
時期進めること確認するポイント
名称を決める前商号・商標・ドメインを調べるロゴや名刺を作る前に、使う名前を確認する
名称が固まったらドメインを確保し、管理と更新を設定する.co.jpを仮登録する場合は、本登録の期限も管理する
対外的な案内を始める前小規模なWebサイトと法人メールを準備する設立状況を正しく表示し、メール認証と送受信を確認する
会社設立後正式な会社情報と契約・登録情報を整える仮登録の本登録、登録者・請求先、Webの表示、メール署名を確認する
公開後・継続運用情報更新、検索状況、認証、権限、支払いを確認する更新忘れや担当者変更でWeb・メールが止まらない体制にする

費用は初年度の安さだけでなく、年間の運用費で考える

ドメインの初年度料金やホームページの制作費だけを見ると、公開後の支出を見落としがちです。ドメインの通常更新料、サイトの保守・更新、メールの利用人数、設定や移行の作業費を分けて確認しましょう。

特に法人メールでは、メールサービス自体の利用料と、導入・管理を代行する費用は別です。利用者を増やした場合の料金、代表アドレスの扱い、過去メールを移す費用も相談しておくと、人数が増えてからの予算を立てやすくなります。

Web担当者がいない会社では、自社でサーバーやメールを管理する作業時間も考慮します。何を自社で行い、何を外部に任せるかを先に決めると、無理なく維持できるサービスを選びやすくなります。

見積もりで分けて確認する費用

  • ドメイン:取得、通常更新、移管・復旧の条件と費用
  • ホームページ:制作、公開環境、SSL、保守、定期更新、追加修正
  • 法人メール:利用者数に応じたサービス利用料、初期設定、継続管理
  • 切り替え:既存サイトや過去メールの移行、送受信確認、引き継ぎ

会社設立のWeb準備は「おまかせホームページ」へ。法人メールも支援します

会社設立の前後は、事業そのものの準備に時間を使いたい時期です。「何をホームページに載せればよいか分からない」「公開後の更新まで任せたい」という方には、おまかせシステムズの「おまかせホームページ」をおすすめします。ヒアリングをもとに構成や原稿を整理し、制作・公開・基本保守・定期的なデータ更新まで支援します。

初期制作費は0円。1ページのライトプランは月額5,500円(税込)で2カ月に1回のデータ更新、5ページまでの標準プランは月額11,000円(税込)で月1回のデータ更新に対応します。最低契約期間は3カ月です。独自ドメインの取得費は.com・.net・.orgが対象で、.co.jpなど対象外ドメインの費用や既存ドメインの利用条件は事前にご相談ください。

法人メールの導入支援も可能です。Google Workspace(Gmail)の設定代行では、独自ドメインのDNS設定、メールアドレス作成、送受信確認まで対応します。公開後のユーザー管理やメールアドレスの追加・削除、基本的な設定変更を任せられる管理代行も用意しています。

法人メールの設定・管理代行は、ホームページの基本料金とは別の有料オプションです。Google Workspaceの利用料も別途実費となります。既存メールからの移行や追加の認証設定が必要な場合は、利用状況を確認して対応範囲をご案内します。

ドメインが未取得でも、まだ原稿がそろっていなくてもご相談いただけます。設立予定時期、事業内容、メールを使う人数、現在のドメインやメールの有無をお聞かせください。ホームページと法人メールをまとめて準備し、事業のスタートと公開後の運用を支援します。

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