起業時にホームページを持つ効果|信用・営業・問い合わせを支える
「起業したばかりで実績が少ない」「SNSがあれば十分では?」と、ホームページを作る時期に迷う方もいるでしょう。起業時のホームページは、事業内容と運営者を伝え、興味を持った人が安心して相談するための窓口になります。信用づくりや営業にどう役立つのか、どんな情報から載せればよいのかを、公開事例とともに紹介します。

起業時のホームページは「知ってもらった後」にも役立つ
名刺交換をした相手、知人から紹介された人、SNSで商品を見つけた人は、すぐに問い合わせるとは限りません。「何を頼めるのか」「誰が運営しているのか」「費用はどれくらいか」を確認してから、相談するかを考えます。ホームページに必要な情報がまとまっていれば、その検討を支えられます。
最初から大きなサイトを用意する必要はありません。まずは誰に何を提供する事業なのかと、相談方法が分かる状態を目指しましょう。ホームページを持つ効果は、アクセスを集めることに加え、営業の説明を補い、問い合わせや日々の顧客対応を進めやすくする点にもあります。
起業初期に生かしたい5つの役割
- 信用づくり:会社・代表者・事業内容を確認できる公式情報を用意する
- 営業支援:紹介先や商談相手に、サービスと依頼の流れを伝える
- 問い合わせ:SNSや名刺から、相談・購入・予約へ進める窓口をつくる
- 顧客対応:よくある質問や資料をまとめ、繰り返しの説明を減らす
- 採用:仕事の内容や創業者の考えを伝え、応募前の企業理解を助ける
1. 実績が少ない時期でも、信用の判断材料を伝えられる
起業直後は会社の名前が知られていなくても、代表者の経歴、事業を始めた理由、対応できる仕事、連絡先は伝えられます。会社名や屋号で調べたときに、その事業について確認できる場所を用意しておくことが、信用づくりの第一歩です。
実績がまだない場合は、仕事の進め方や得意分野を具体的に書きましょう。たとえば「丁寧に対応します」だけでなく、相談から見積もり、契約、納品までの手順を示すと、依頼する側がやり取りを想像しやすくなります。代表者個人の過去の経験を紹介する場合は、会社設立後の実績と区別して説明します。
取引先や提携先が社内で検討する際にも、会社概要やサービス説明のURLを共有できます。ホームページの情報だけで信用が決まるわけではありませんが、相手が確認したい内容を自分たちの言葉で説明できる点に意味があります。
2. 商談前後の説明を補い、紹介しやすくなる
営業では、会っている間に伝えられることに限りがあります。サービス内容、料金の考え方、対応地域、依頼の流れをホームページにまとめておけば、商談前に見てもらったり、打ち合わせ後に説明を振り返ってもらったりできます。
たとえば紹介者が「この人に相談してみて」と伝えるとき、サービスを説明するページがあれば、紹介された人も自分の相談に合うか判断できます。名刺やメール署名にURLを載せるだけでなく、相手の関心に合うページを案内しましょう。
料金を一律に出せない業種でも、見積もりに必要な情報、金額が変わる条件、相談後の手順を説明できます。相談前の疑問に答えるほど、打ち合わせでは個別の課題に時間を使いやすくなります。
3. SNSで生まれた関心を、問い合わせ・購入・予約につなげられる
SNSは日々の活動や商品の魅力を届ける接点になります。一方、投稿が増えると、料金や営業時間、申し込み方法などの情報が探しにくくなることがあります。ホームページに基本情報を整理し、SNSのプロフィールや投稿から案内すると、興味を持った人が次の行動へ進みやすくなります。
相談が中心の事業なら問い合わせフォーム、来店型なら予約先、物販なら購入ページというように、最初に増やしたい行動を1つ決めましょう。営業時間外にも内容を読んで送信できる窓口があれば、電話をかけられない時間帯の相談も受け付けられます。返信する時間や日数の目安も添えておくと親切です。
予約や決済が必要な場合は、対応する外部サービスへのリンクや連携を検討します。ホームページを作るだけで予約・販売機能が備わるわけではないため、申し込みから受付確認までの流れを先に決めておきましょう。
実例:SNSと購入ページをつないで注文を増やした湯本味噌
中小機構が2021年2月に公開した湯本味噌の事例では、ホームページ開設当初の注文は月に約1件だったと紹介されています。その後、Instagramからホームページの商品購入画面へ案内する取り組みにより、掲載時点で月に約50件の注文を受けるようになったと報告されています。
これは既存の味噌製造業者による個別事例で、起業直後の会社が同じ結果を得られるという意味ではありません。SNSでの発信と購入までの案内を組み合わせた成果として読む必要があります。
起業時にも参考になるのは、公開後に「どこで知ってもらい、どのページを読み、どう申し込んでもらうか」まで考えることです。SNSの反応が増えても相談につながらない場合は、リンク先に価格や申し込み方法がそろっているかを確認してみましょう。
4. よくある質問をまとめ、少人数での顧客対応を助ける
起業初期は、営業も納品も問い合わせ対応も同じ人が担当することがあります。「どの地域まで対応できますか」「依頼前に何を準備しますか」「納期はどれくらいですか」といった質問をまとめておけば、毎回同じ説明をする負担を減らせます。
最初から大量の質問を用意する必要はありません。実際の相談でよく聞かれた内容から追加し、回答と関連するサービスページをつなぎましょう。資料を渡す機会が多いなら、ホームページからダウンロードできる形も選択肢になります。
FAQを載せた後は、問い合わせの内容や説明にかかる時間が変わったかを振り返ります。質問が減らない場合は、回答の分かりやすさと、必要な場面で見つけられる位置にあるかを見直してください。
5. 採用を始めるとき、応募前の企業理解を助ける
一緒に働く人を募集する段階では、求人票に加えて、事業の目標や代表者の考え、具体的な仕事内容を伝える場所が役立ちます。知名度が低い会社ほど、応募を考える人が会社の様子を想像できる情報を用意したいところです。
キャリタスが2024年6月に実施した、2025年卒業予定の大学4年生(理系は修士課程2年生を含む)1,030人への調査では、志望企業の研究に有益な情報源として「個別企業のホームページ」を挙げた回答が63.1%でした。これは新卒学生の企業研究に関する調査で、ホームページによる採用人数の増加を示すものではありません。
採用を急いでいない時期は、会社概要や代表者紹介から始めても構いません。募集する際に、仕事の内容、働く場所、条件、選考の流れを追加できるようにしておくと、事業の成長に合わせて情報を充実させられます。
起業時に載せたい情報は、まず1ページにもまとめられる
取り扱うサービスが絞られているなら、事業紹介から問い合わせ先までを1ページにまとめる方法もあります。ページ数よりも、読む人が「自分に合うサービスか」「どう相談するか」を判断できることを優先しましょう。
情報が増えてきたら、サービス、料金・事例、会社概要などを別ページに分けます。最初に全機能をそろえようとせず、営業や顧客対応で必要になった情報から育てていく考え方です。
公開前に確認すること
- スマートフォンでも文字や料金表が読めて、問い合わせ先へ進める
- フォームの送信から受付通知まで動作し、担当者が内容を確認できる
- HTTPSで表示でき、個人情報の取り扱いを説明するページへリンクしている
- 公開する会社情報・料金・実績が正確で、更新する担当者が決まっている
| 載せる情報 | 具体的な内容 | 読者が判断できること |
|---|---|---|
| 事業・サービス | 誰のどんな課題に、何を提供するか。対応地域や対象者 | 自分の相談に対応してもらえるか |
| 会社・運営者 | 会社名・屋号、代表者、所在地、連絡先、経歴や事業への考え | 誰が運営し、どんな経験を持っているか |
| 料金・依頼の流れ | 価格の目安や見積もり条件、相談から納品までの手順 | 予算と準備、申し込み後の流れ |
| 事例・よくある質問 | 公開できる実績、対応例、相談でよく聞かれること | 依頼後のイメージや不安への回答 |
| 問い合わせ先 | フォームや電話などの連絡方法、受付時間、返信の目安 | 次に何をすればよいか |
費用対効果は、問い合わせと対応時間の変化で確かめる
費用を考える際は、初期制作費に加えて、ドメイン、サーバー、保守、更新、必要な外部サービスの利用料を確認します。集客に広告を使うなら広告費も、自分で原稿や更新を担当するならその作業時間も含めて、続けられる負担かを考えましょう。
公開後はアクセス数だけで判断せず、問い合わせ、商談、受注につながった件数を記録します。売上だけでなく受注に伴う費用を差し引いて残る利益や、説明・受付にかかる時間の変化も見ると、ホームページの役割を評価しやすくなります。
検索での表示やクリックはGoogle Search Consoleで確認できます。まずは問い合わせの際に「何で知りましたか」と聞き、検索、SNS、紹介などのきっかけを記録するところからでも始められます。訪問後の行動まで調べたい場合は、アクセス解析の設定と計測する項目を制作担当者に相談しましょう。
月に1回、振り返りたいこと
- どこから知ってもらえたか:検索、SNS、名刺、紹介などのきっかけ
- どんな相談につながったか:問い合わせ数と、自社で対応できる相談の内容
- 仕事につながったか:商談・受注の件数と、受注後に残る利益
- 対応が楽になったか:繰り返しの質問や説明にかかる時間の変化
公開後は、案内して、反応を見て、情報を更新する
ホームページを公開したら、名刺、メール署名、SNSのプロフィール、営業資料など、顧客との接点から案内します。新しく作ったサイトに、すぐ多くの人が訪れるとは限りません。まずは今ある接点で使い、相談時にどの情報が役立ったかを確かめましょう。
問い合わせが少ない場合は、そもそも見てもらえているか、サービスの対象や料金が分かるか、連絡方法を見つけられるかを順に確認します。実績ができたら追加し、よく聞かれる質問があれば回答を載せる。この繰り返しで、事業の実態に合うホームページに育てていけます。
起業時に大切なのは、無理なく公開でき、その後も正しい情報を保てることです。更新に時間を使えない場合は、制作と運用をまとめて相談できる体制を選んでおくと、本業との両立を考えやすくなります。
起業時の制作・保守・更新は「おまかせホームページ」へ
「まずは会社の公式窓口を作りたい」「何を書けばよいか分からない」「公開後の更新まで任せたい」。そんな起業時の準備には、おまかせシステムズの「おまかせホームページ」をご利用ください。ヒアリングをもとに構成と原稿のたたき台を整理し、スマートフォン対応のホームページ制作から、公開後の基本保守・定期的なデータ更新まで支援します。
標準範囲内の初期制作費は0円。1ページのライトプランは月額5,500円(税込)で2カ月に1回のデータ更新、5ページまでの標準プランは月額11,000円(税込)で月1回のデータ更新に対応します。どちらも最低契約期間は3カ月です。独自ドメインの取得費は.com・.net・.orgが対象です。
問い合わせフォーム設置、SSL対応、簡易SEO設定、公開後の基本保守も含みます。追加ページや規定回数を超える更新、広告運用、EC・予約などの個別システムは標準範囲外です。必要な内容を伺い、対応範囲と費用を事前に確認します。
事業内容と、ホームページを見た人に取ってほしい行動から、一緒に整理しましょう。起業・開業の予定時期や今の準備状況を、まずは無料相談でお聞かせください。
